『約束の場所へ』

年齢:15歳以上
人数:5~6人
時間:2~3時間
制作:Moaideas

プロローグ
「知ってる?ほこらの前の桜の下で祈りを捧げた二人は、永遠に愛し合うことができるんだって──」
昔々、ここは小さな村であった
村長の娘は美しく、村の男性全員の憧れの的
その目は夜空に輝く星のようで、長い黒髪は絹織物を彷彿とさせる
父親である村長は彼女を村一番の有力者である富豪と結婚させようとしていたが
彼女は、幼いころから面倒を見てくれていた男性に想いを寄せていた
身分の違い、家族の反対、いずれも二人の愛ゆえの決意を止めることはできない
駆け落ちの夜、約束した桜の木の下へ彼女はやってきた
しかし、そこで見たものは怒りに震える村長と、男性の死体
傷心した彼女はみずから命を絶つ道を選ぶ
村人たちが慌てふためいているとき、満開の桜が散り始めた
二度と離れ離れにならないよう、花びらが2人をしっかりと包み込む
そして、彼女は桜の根元で精霊となり、ここで祈りを捧げる恋人たちを守っている……

あらすじ
春も終わりかけたころ、スポーツ特待生の「裕也」は特別なイベントを企画した。
リーダーの「真司」の家族が所有する別荘に泊まり、近くにある有名な恋愛成就のほこらを観光しようというものだ。
参加者は裕也の彼女「夏希」、そのおてんばな妹「夏海」、そして夏希が誘った内向的な文学少女「汐璃」と助教の「慶一郎」である。
夏希はこの旅行で汐璃に友達ができればと思っていた。

旅行は2泊3日の計画だったが、予定通りとはいかなかった。
まずは真司が買うコーラを間違えたことが原因で裕也と口論になった。また、日程のことで全員の間に不和が生じたりもした。
間に合わせの夕飯を取り、ロビーでテレビゲームをして各自が部屋に戻るころには、窓の外で大粒の雨が降っていた。
まるでトラブル続きのあなたたちをあざ笑うかのように……。

翌日、太陽とともにやってきたのは爽やかな朝ではなく、険しい顔の警官であった。
その警官はにわかには信じがたい情報を伝えた。裕也の死体が恋愛成就のほこらで発見されたというのだ。
昨日の大雨のせいで、外部の警察が応援に来るには時間がかかる。
最後に被害者と一緒にいたあなたたちに調査への協力を要請しないわけにはいかない。
空間を支配する沈黙の中で、みんなは同じ考えを口に出せないでいた──犯人はこの中にいるのだろうか?